三車秘旨(83)道情詩詞

 三車秘旨(83)道情詩詞

「色欲というもの」

古今稀なる大恥知らず

色を愛すること、花を愛するが如し

古今稀なる大愚か者

貪欲であること果てなし

色に迷えば必ず損なわる

狂気が逆巻き愚かさが花咲く

世の風潮が色に留まれば

ややに華やかさがあるものの

放蕩子は欲簿の赴くまま

類を求むるは豚に等し

色欲を持って修行をしようとするは

たば滅びの嘆きのあるのみ

美しい娘と修行をしようとするも

絶欲は修丹の砂(もと)

おかしきかな張果老

妻を持ち子を設けた

幻であろうか伊用昌

妻と朝を迎えた

二人の賢者は共に色を好みし

こは一体どうしたことか

至人は無欲で

淫欲は根絶されているのや否や

我は古の仙人を愛し

仙女を家に迎えん


修行者は欲を絶たねばならない


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