三車秘旨(87)道情詩詞

 三車秘旨(87)道情詩詞

「暁に起きて大悟す」

万事は思い通りにはならないもの

帰り来たってまた詩を吟ず

この身ひとりが善ければ良し

吾が道はいまだ尽きず

早春に燕が来る

夜寒く鶏が鳴くこと遅し

暁の星は椀のよう

天の兆しを知る人少し


(解説)

これは明けの明星を歌ったもので、明けの明星はアジナー・チャクラの霊光の象徴である。「天の兆し」とあるのはそうした霊的な意識が覚醒する兆しがあるということ。天地自然にしても天変地異ということはある。そうした中で生き抜いていくには天機を知る必要がある。この天機を知ることのできる感覚はアジナー・チャクラの覚醒によるとされる。莊子の「虚室生白」もこのことを言っているのであり、これが開かれると吉祥が止むことがないと莊子も述べている。「虚室生白」は「虚」を感得した部屋に白の霊光が生まれるということである。


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