三車秘旨(88)道情詩詞

 三車秘旨(88)道情詩詞

「重陽の後に諸弟子を招いて蟇頤観に遊ぶ」

虚空に緑が鬱蒼と

手を打ち、歌いし歌声は空の彼方に

願いたるは人々の長寿

仙の泉の橋には老いたる人の香りあり


(解説)

多くの人は老いて初めて養生を考えるようになるが、それでは手遅れである。神仙道では「長寿」とはその人の生き方そのものであるとする。そうであるから、人生が終わろうとする頃になって「長寿」を得ようとするのは好ましいとはしない。神仙道で「長寿」は完全に「自然」のままで居ることができれば達成されると考える。それは「天地」と等しくなることであるからである。つまり「長寿」を求めるとは自然と一体となることであり、それは無為自然であることでもある。


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