三車秘旨(89)道情詩詞

 三車秘旨(89)道情詩詞

「重陽に雷にあいし養生家」

重陽の天気は細き雨

養生堂の中まさに大杯を上げる

酒に酔うや 人に酔うや覚ゆることなし

めでたき言葉をして待つ客はよく知る人でなく

ただ君と我との心が通じるのみ

膝を詰めて腹蔵なく話せばみ思わぬ良き言葉も出る

何時の日にか共に白鶴に乗りて

青城山の下に霊芝を求む


(解説)

「雷」は陰陽が回転することで生じるものであり、それは万物を生むとされている。易では震卦とする。重陽に雨が降ることで「陰」が生まれて陰陽が交わって雷が生じたということである。陰陽が交われば当然、生成の働きが生まれることになる。青城山は神仙道の聖地である。


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