三車秘旨(71)道情詩詞
三車秘旨(71)道情詩詞
(本文)
「仙道を生きるとは何かを問おうとするに、養生の妙訣は多くあるが、平時の心得については知ることが無い。はたしてどの師、どの仙人に学ぶべきか」
(呂)純陽処士は偉大なる陳搏を師とし
五代(王玄甫、鍾離權、呂純陽、劉海蟾、王重陽)は超俗の仙人であった
簡板(文字を書くための板)や魚とりの筒には世俗を離れた楽しみがある
住んでいるところに乱れる俗世を避ければ
自然に安らかたり
(解説)
呂純陽は呂洞賓として知られる人物で、数多い「仙人」の中でも最も人気の高い人物とすることができる。また今でもいろいろなところで「出現」をして道を説いている。陳搏(たん)は陳希夷としても知られているが、易や占いの相法にも通じていたとされている。五代とあるのは「全真五祖」と称される全真教の中核となる人物で、これらの人たちは、著作を残すなど世間的にも見るべき「活躍」をしているが、その心は超俗にあったと教えている。殊更に「世間」を避けようとするのも「世間」にとらわれているのであり、「住んでいるところに乱れる俗世を避け(る)」ことこそが重要なのである。
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