三車秘旨(94)道情詩詞
三車秘旨(94)道情詩詞
「呂祖題詞」
大江の初祖これは純陽
九転の丹は道を成し気盛んたり
今日の伝心に特別な言葉はなし
君に願わくはそれぞれが悟りの舟に乗らんことを
(解説)
大江とは揚子江のことであることは前回に触れたが、ここでは神仙道の教えの流れを象徴している。その大本が呂純陽であるとするわけである。呂純陽は8世紀ころの人であるから歴史的には神仙道の祖とすることはできないが、呂は日本でいうなら弘法大師か聖徳太子のような存在で「仙人といえば呂純陽」と思う人が多い。また呂は現在でもいろいろなところに出現して教えを授けているとされている。確かに教えの奥義を悟るには霊的なひらめきのようなものが必要であり、それを呂純陽からの霊的な教えとすることもできる。
コメント
コメントを投稿