三車秘旨(60)道情詩詞
三車秘旨(60)道情詩詞 (本文) 「出家の人は、煉精生気の後にもいくらかの境地の深まりがある」 ひたすら気を泥丸へと運ぶ しだいに甘い唾液が出てきて舌の端を潤し 三丹田を浄化して百脈を通す 自然に精が養われ生命の根源(谷神)が安んぜられる (解説) ここでは「煉精生気」とあるが「煉精化気」と同じである。「生気」は特に生命力の高まりが生ずるもであるが、これが一転して性欲の方に向かうと「練精生気(化気)」の功を成就うすることはできなくなってしまう。そうであるから「出家の人は」とあるのは性欲のある程度の節制が必要であるということを示すために他ならないが。こうした境地に入る前に「杳冥」や「虚空:へ悟りを得ておく必要がある。こうした境地を経ることがなければ次の三丹田の浄化などには進めない。静坐において過度の禁欲は必要ないが、自然に心身のコントロールがなされて本来あるべき状態を知ることが重要とされる。